予想が外れたのか、比べ方が違ったのか

思った通りにならないと、まとめる前にやり直したくなります。でも、予想と違う結果も考える材料に。条件や測り方がそろっていたかを見てから、もう一度確かめることを決められます。

この話をもう少し読む

今日のひと工夫

じゃあ どうする?

紙飛行機の着地点をノートの図に残す子どもと母親

1予想と違った結果も、そのまま残す

「失敗」と片づける前に、測れた距離や見えた様子を記録します。予想は予想、結果は結果として別に。測り忘れた所は、後から数字で埋めません。

紙飛行機に使った紙の大きさなどを比べてメモする親子

2比べたい所のほかは、そろっていた?

紙飛行機の形を比べたなら、紙・投げる場所・投げた人も確認。ほかの条件が違えば「形の差」とは決めず、次にそろえる所をメモします。

同じ開始線から無人の方向へ紙飛行機を投げ直す子と記録を持つ母親

3もう一度は、確かめることを決めてから

やり直すなら、変える条件を一つにし、ほかをそろえて何回か記録します。時間がなければ、今回言えることと、まだ分からないことを分けてまとめます。

もう少し知りたいときにさらに詳しく ↓
この記事の目次
  1. 「思った通りにならない」と「比べられない」は別
  2. あとで比べるために、結果と条件を一緒に残す
  3. 形の違いを調べたのに、紙や投げ手も違ったら
  4. 予想に合わせるより、まだ分からないことを調べる
  5. 締切までに確かめきれない時のまとめ方

工夫の理由と気をつけたいこと

  1. 残った記録があると、何を確かめ直したいか話せます。期待した結果だけを残すと、最初に何が起きたのかを見直せなくなります。

  2. 予想が外れたことと、比べ方がそろっていないことは別です。条件を並べると、考えを変える材料なのか、測り直す必要があるのかが見えてきます。

  3. 期待した結果が出るまで続けるのではなく、残った疑問に答えるための追加実験にできます。前の記録も残し、条件を変えた回は分けて読みます。

01

「思った通りにならない」と「比べられない」は別

よく飛ぶと思った紙飛行機が、もう一つより手前に落ちた。「これじゃ失敗?」と聞かれると、親もきれいな結果になるまでやり直したくなるかもしれません。

ここで分けたいのは、予想と違う結果が出たことと、条件や測り方がそろわず比べられないことです。どちらでも記録は残しますが、次に確かめることは変わります。

02

あとで比べるために、結果と条件を一緒に残す

紙飛行機の例なら、形の見分け方、投げた場所と人、どこまでの距離を測ったかを、飛んだ距離と一緒にメモします。まだ距離を測っていなければ、着地位置を動かす前に確かめます。数値を残せなかった回は「測定なし」とし、記憶の距離を測定値に置き換えません。

記録を書くのが負担なら、子どもが話した結果を親が書き取る手伝いもできます。「どちらを遠くへ飛ばしたかったか」と「実際にどうだったか」を同じ欄にせず、両方を残します。

03

形の違いを調べたのに、紙や投げ手も違ったら

二種類の形を比べたつもりでも、一つは薄い紙でもう一つは厚紙、一つは子どもが投げてもう一つは親が投げた、となると、形だけで距離が変わったとは言えません。紙の種類と大きさ、投げる場所、投げた人などを横に並べ、違った所を探します。

測り方も同じにします。投げ始めた線から最初に着地した所までを測った回と、滑って止まった所まで測った回を混ぜない、といった決め方です。途中で壁に当たった回などは、消すのではなく、その事情も記録して分けて考えます。

04

予想に合わせるより、まだ分からないことを調べる

もう一度「形で距離は変わるか」を調べるなら、同じ種類・大きさの紙で二種類の形を作り、同じ人が同じ線から投げるなど、比べたい形以外をなるべくそろえます。人や壊れ物のない方向に投げられる場所を選びます。

最長の一回だけで決めず、たとえばそれぞれ三回ずつと先に回数を決め、全部を残す案があります。各三回は試す回数の一例です。投げる強さや角度で距離にも幅が出るため、その幅も含めて見ます。

変える条件を一つにするのは、何が違いに関わったのかを考えやすくするためです。形と紙と投げ手を一度に変え、よく飛んだら成功、とすると、元の疑問が置き去りになります。

05

締切までに確かめきれない時のまとめ方

時間がなければ、今ある記録から「今回は何が起きたか」「条件のどこが違ったか」「次は何をそろえて調べたいか」を分けて書けます。形だけが理由かまだ判断できないなら、その点を結論へ残します。本の説明に合わせて記録を書き換える必要はありません。

文部科学省の「小学校理科の観察、実験の手引き」(PDF・14〜16頁)は、予想と結果が合わない時に、予想や計画・方法を見直すこと、条件をそろえて複数回調べ、記録をもとに考えることを扱っています。紙飛行機の比べ方は、この考え方を家庭で使うための例です。

子どもから「どうして?」が出た時の一緒の調べ方は、正しい答えをすぐ言えないときの関わり方へ。研究を含め宿題全体の予定が厳しい時は、夏休みの宿題の計画を立て直す方法で、残り時間も整理できます。

Q & A

気になる疑問

本に書いてある結果と違う時は、どちらを書く?

自分たちが観察した結果を残します。本の結果は参照した内容として分け、材料や条件がどう違うかを見ます。理由が分からなければ、分からない点も含めてまとめられます。

やり直す時間がないときは?

今ある記録から、起きたことと、まだ比べられないことを分けます。条件の違いや測れなかった所を示し、次に確かめたいことを書けば、結果を作り足す必要はありません。

いちばんよく飛んだ回だけで比べていい?

よく飛んだ回だけを選ばず、試した回を全部残します。条件を変えた回や壁に当たった回は事情を添え、同じ条件でのばらつきも見て、どこまで言えるかを考えます。

出典・参考資料 1件