「最後」が、何度も増えてしまうんですよね

まだ遊びたい気持ちを聞くうちに、最後の遊びが一つ、また一つ。親も終わりを決め直してしまうことがあります。次の「もう一回」をどう返すかと、遊びから帰り支度へどう移るかを分けて考えます。

この話をもう少し読む

今日のひと工夫

じゃあ どうする?

公園で母親が子どもの目線にかがみ「最後は何をしようか?」と声をかけ、子どもが考えている手描きイラスト

1「少し」より、最後にする遊びを決める

帰る前に「今の滑り台が終わったら出口へ」と、終わりを一つ決めます。すでに最後の一回が済んでいるなら、もう一回を足さず次の動きへ。

もう一回と頼む子に、まだ遊びたいね、今日はここまでと返す母

2また「もう一回」でも、終わりを変えない

「まだ遊びたいね。今日はここまで」と短く返します。「泣かなければもう一回」など、新しい条件を出さず、残念な気持ちは聞きましょう。

遊び場を名残惜しそうに振り返る子どもと母親が手をつなぎ「一緒に帰ろう」と歩く手描きイラスト

3「帰るよ」の次を、一つずつ一緒に

「水筒をかばんへ入れよう」「次は出口へ」と、帰る動きを一つずつ。歩き出せないならそばで少し待ち、手をつなぐか一緒に立つかを聞きます。

もう少し知りたいときにさらに詳しく ↓
この記事の目次
  1. 最後を足すたびに、帰る時間が遠くなる
  2. 最後を決める前と、もう済んだ後を分ける
  3. 「まだ遊びたい」は聞きながら、帰ることも伝えられる
  4. 終わりを伝えても、動き出せないとき

工夫の理由と気をつけたいこと

  1. 「あと少し」では、終わりの目安が親子で違うことがあります。遊びと区切りを具体的にして、最後を決め直すやり取りを減らすための案です。

  2. 同じお願いが続くと、こちらも交渉を足したくなりますよね。気持ちを聞くことと、今日の遊びを終える判断は、両方できます。

  3. 「帰る」だけでは、まだ遊んでいる子に次の動きが見えにくいこともあります。持ち物をしまう、立つ、出口へ向かうと、移動を始める手がかりを具体的にします。

01

最後を足すたびに、帰る時間が遠くなる

「あと一回ね」と伝え、滑り台を終えたら「今度はブランコ!」。こちらも「じゃあ、それで本当に最後」と返したくなる。帰りたい大人と、まだ遊びたい子どもの間で、終わりが何度も動くことがあります。

これから最後を決める場面と、もう最後が済んだ場面を分けて考えます。済んでいるなら、新しい遊びを足す前に「今日はここまで」と次の動きへつなげます。

02

最後を決める前と、もう済んだ後を分ける

これから最後の遊びを決めるなら、大人が待てる範囲で選びます。「滑り台かブランコ、どちらを一回にする?」と聞く案もあります。両方と言われて待てないなら、「今日はどちらか一つ」と、選べる範囲を伝えます。

最後の遊びが済んだ後は、また選び直す時間にしません。「もう一回」へは「まだ遊びたいね。今日はここまで」。気持ちは聞き、追加の一回を条件にしないまま、持ち物をしまう方へ進みます。

03

「まだ遊びたい」は聞きながら、帰ることも伝えられる

こども家庭庁が掲載するリーフレットは、子どもの気持ちを聞くこと、次の行動を具体的に伝えることを紹介しています。また、すぐに気持ちを切り替えるのが難しい場合もあるとしています。厚生労働省「体罰等によらない子育てを広げよう!」リーフレット(こども家庭庁掲載・2ページ目)

「まだ遊びたいね」と聞くことは、お願いを毎回かなえることと同じではありません。残念な気持ちはそのまま聞き、今日は終わることも伝えられます。ここでの公園の声かけは、この考え方を参考にした家庭向けの提案です。

04

終わりを伝えても、動き出せないとき

すぐに歩けないときは、同じ説明を長く重ねるより、そばで少し待って様子を見ます。「手をつなぐ?」「一緒に立とうか」と、移動の始め方を聞く案もあります。本人が選べるのは帰るかどうかでなく、帰るために何を手伝うかです。

「ちゃんと約束したのに」と責めるより、次回は終わりの伝え方を見直せます。「あと少し」が曖昧だったか、最後の遊びが長く続く物だったか。毎回すぐ帰れると期待せず、親が待てる範囲も含めて、区切りを具体的にしていきます。

Q & A

気になる疑問

最後の一回が済んだのに、またお願いされたら?

「まだ遊びたいね。今日はここまで」と短く返し、新しい一回や条件を足さず、持ち物をしまうなど帰る動きへつなぎます。残念な気持ちは聞いて構いません。

「あと少し」では伝わりにくい?

何が終わったら帰るかが曖昧なことがあります。「今の滑り台が終わったら出口へ」のように、遊びと区切りを具体的にします。すでに終えた最後の一回を追加し直さないことも大切です。

終わりを伝えても、歩き出さないときは?

そばで少し待ち、「手をつなぐ?」「一緒に立とうか」と移動を始めるための手助けを聞く案があります。帰るかどうかを交渉し直す代わりに、帰る動きを一つずつ支えます。

出典・参考資料 1件